入院患者さんの悩み

★時々お会いして楽しく食事を共にする絵師のKさんはアーティストで

 

世の中を色んな視点で見ていらっしゃるので大変、学ぶことが多いのですが、

 

先日も亡くなったお父さんが晩年になって入院された時の話をお聞きしました。

 

お父さんは若かりし頃は満州鉄道の建設に大いに力を発揮されて建築内装の分野では

 

有名だったそうです。文章を書かせてもプロ並みの出来で、実際わたしも文章を

 

読ませていただきましたが、さすがに名文でした。

 

★ところが満州から引き揚げてくると仕事は無いし、その内にやる気を無くされて

 

病気も患い、入院なさったのです。その病室というのは4人部屋でお父さんが

 

入ると満室だったそうです。お父さんは誇り高く書籍や様々な分野に明るいので

 

すが、他の3人の方々は連日、遊興の話や若いころの悪戯等々の話に興じるので

 

お父さんは話の輪に入れず、入院して間もなく部屋を朝から離れて待合室のような

 

ところで本を読むなどして時間をつぶして、就寝時間近くになってようやく部屋に

 

戻るという日々を過ごされたそうです。

 

★そういうお父さんを奥様は「へんなプライドは捨てて、相部屋の人に合わせて

 

話をすれば・・」と仰っていたそうですが、決して譲らず、そのままお亡くなりに

 

なったということでした。この話を聴いて、当時のお父さんのことを考えると

 

とても共感してしまうのです。それが良い悪いの問題でなく、ああ自分もきっと

 

そうなりそうだな・・・と変に納得してしまいます。

 

意気投合する、琴線が触れ合う、息が合う、・・・相性の合う合わないを表す言葉を

 

書いていると、これまでお付き合いした人たちで去って行った人や今でもお付き合い

 

させていただいている人の顔が浮かんできます。サラリーマン時代を想い出しても

 

気の合わない人は常にいたし、今でもお付き合いはあるけど、どうも苦手だな・・・

 

という方もいらっしゃいます。きっと先方も同じことを思っているでしょうが。

 

★そうした病室で周囲に人は居るのだけれど孤独感を感じてしまう、これはとても

 

つらい状況です。理想を言えば病院にも、こうした問題を捉え、入院患者の人間関係

 

を円滑にするファシリテーターが居れば良いのにな、とお話を聴きながら思ったこと

 

でした。縁を結んだり、逆に人を観ながら病室を替えるといったことも含むファシリ

 

テーションが出来ればストレスも大いに軽減されそうです。縁活マイスターも

 

こうした分野で活動できれば良いですね。

 

★入院ということで考えればリハビリテーション病院の患者さんの問題もありますが

 

次の機会に書いてみます。